動物密売王のアジトに踏み込んだ 武装した捜査員に同行

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ナコンパノム=乗京真知
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 タイの捜査当局が、東南アジア有数の動物密売組織「バック一族」の約3.3億バーツ(約12億円)分の資産を、犯罪収益として差し押さえたことが分かった。捜査当局が取材に明らかにした。タイは伝統薬や宝飾用の希少動物の部位をアフリカや東南アジアから仕入れ、消費地のベトナムや中国に送る中継地になっており、一族が流通を取り仕切ってきたと捜査当局はみている。記者が資産の差し押さえに同行した。

 タイとラオスの国境部を流れるメコン川。タイ側の川辺の都市ナコンパノムで12日未明、犯罪収益を監視する捜査機関「AMLO」の捜査員ら数十人が配置についた。「(一族のリーダー格の)ブーンチャイが自宅にいることを確認」。待機する捜査員たちは最新の情報を携帯電話の通話アプリで共有した。日が昇り始めた午前6時過ぎ、捜査幹部からゴーサインが出た。捜査員たちは銃を構え、資金洗浄防止法違反容疑で一族のアジトに踏み込んだ。

 施設のうち、記者が差し押さえの現場に同行したのは、川辺の一等地にある3階建てのホテルだった。アフリカの動物商などがタイを訪れた際に商談に使ってきたアジトの一つだという。

 ピストルを持った捜査員ら1…

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