米韓2プラス2開催へ 対中国政策の隔たり、どうなるか

ソウル=鈴木拓也、ワシントン=大島隆
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 米韓の外交・国防閣僚会合(2プラス2)が18日に、ソウルで開かれる。米国のバイデン政権は、日本に続き韓国とも同盟関係の強化を示し、台頭する中国や核ミサイル開発を続ける北朝鮮を牽制(けんせい)する狙いだ。ただ、米中とのバランスに腐心し、北朝鮮との対話を重視する韓国の文在寅(ムンジェイン)政権とは温度差がある。

 米国のブリンケン国務長官とオースティン国防長官は17日にソウルを訪れ、韓国の鄭義溶(チョンウィヨン)外相、徐旭(ソウク)国防相とそれぞれ会談した。国防相会談の冒頭、オースティン氏は「北朝鮮と中国からかつてない挑戦を受けるなか、米韓同盟がこれほど重要だったことはない」と強調。米韓同盟を「自由で開かれたインド太平洋地域における平和や繁栄の基軸だ」と言及したのに対し、徐氏は「北朝鮮への強力な抑止力を維持することが何より重要」と述べるにとどめ、中国への言及を避けた。

 5年ぶりに開かれる2プラス2では、トランプ前政権との交渉で難航した在韓米軍の駐留経費負担をめぐる協議が妥結したことを歓迎し、「堅固な同盟関係の復活」の演出を狙う。しかし、対中国政策をめぐり米韓の間には隔たりがあり、両国がどのようなメッセージを打ち出すのか注目される。

 バイデン政権は、12日の日米豪印(Quad=クアッド)初の首脳協議、16日の日米2プラス2を通じ、対中国をにらんだ同盟強化のアピールをしてきた。一方、韓国は重要な貿易相手国で、北朝鮮の後ろ盾でもある中国に対抗的な姿勢を示すことにためらいがある。(ソウル=鈴木拓也、ワシントン=大島隆