F4戦闘機「ファントム」ラスト飛行 お神酒でねぎらい

松永佳伸
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 「ファントム」の愛称で親しまれてきたF4戦闘機が、航空自衛隊岐阜基地(岐阜県各務原市)で最後の飛行をした。1970年代に導入され、主力戦闘機として半世紀にわたって日本の空を守り続けてきたが、後継機への代替が進み、全機が退役した。

 17日にラスト飛行をしたのは、71年に最初の実用戦闘機として導入された301号機を含む3機。空自は2020年3月末の時点で26機を保有。緊急発進の任務を担当してきたF4は昨年末までに現役を退き、空自の装備品の試験を担当する岐阜基地の飛行開発実験団に配備されている3機だけとなっていた。

 3機は午前8時55分ごろ、「ゴォー」というエンジン音とともに離陸。基地周辺の上空で編隊飛行などをしながら旋回し、約40分間のラスト飛行を終えた。

 着陸後は水のアーチをくぐり、隊員らに拍手で迎えられた。最後の操縦を終えた隊員らは機体にお神酒をかけて「お疲れさまでした」とねぎらった。一部の機体は展示され、今後も見ることができるという。

 この日は記念式典も開かれ、飛行開発実験団司令の増田友晴空将補が「日本の空を守るだけでなく、操縦士や整備士の技術向上にも大きな役割を果たしてくれた。50年間の活躍に心から感謝したい」とあいさつした。(松永佳伸)