「静かに退団、それが私らしい」 宝塚専科・轟悠が会見

有料会員記事宝塚歌劇団

杢田光

拡大する写真・図版退団会見に臨む轟悠。穏やかな表情で宝塚や卒業への思いを語った=井手さゆり撮影

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 10月に宝塚歌劇団を退団する専科の轟悠(とどろきゆう)が18日、大阪市内のホテルで退団会見に臨んだ。雪組のトップスターを4年半務めた大ベテラン。入団から36年にわたり男役を追求したいま、思うこととは。

 辞めると決めたのは、昨年の9月末から10月ごろ。「自分の心に素直に従おうと思いました。すとん、という感じで」。詳しい理由について質問が飛ぶも「理由づけることが難しいのです」。黒のスーツでびしっと決め、言葉を選びながら話した。

 「舞台は男役だけでと宝塚に入ったときに決めております」。そのため、退団後に舞台に立つ予定は「一切浮かんでおりません。やめてから考えさせていただこうと思います」。指導者の道についても「まだそういうことを考えたことはありません」と語った。

拡大する写真・図版「暑いときも寒いときも劇場に足を運んでいただき、本当に感謝の気持ちしかありません」とファンへの感謝を言葉にした=井手さゆり撮影

 今年7月には星組公演「婆娑羅(ばさら)の玄孫(やしゃご)」(作・演出は植田紳爾(しんじ))に主演する。その後のディナーショーがラストステージとなり、宝塚大劇場の舞台に立つことはない。

 歴代のトップスターのように大階段を下りたり、サヨナラショーをしたりする予定もない。自らそう願い出た。「私のわがままで『いつものように、静かに退団をさせてほしい』と歌劇団にお願いしました。それが一番私らしいのではないかなと。ディナーショーという場で、お客様にきっちりお別れや感謝を伝えたい」

 トップを経て専科へ異動し、熟練の芝居心で数々の主演を務めてきた。思い出の役は「風と共に去りぬ」のレット・バトラー。「多くの美しいスカーレットを相手にして参りました」

 そして「JFK」のキング牧師。「思い出深い役ばかりです。私の中では今取り組んでいる役が一番ですので、『婆娑羅の玄孫』の細石蔵之介という役に取り組めるのが一番の楽しみです」

拡大する写真・図版10月の退団まで半年あまり。「今まで通り宝塚を盛り上げていきたいという気持ちに変わりはありません」=井手さゆり撮影

 約20年過ごした専科だが…

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