柳朝と志ん朝 春風亭一朝が追い続ける江戸前の芸

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聞き手・井上秀樹
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 「名前が一朝だけに、イッチョウケンメイやります」。ずっこけるシャレで登場したのもつかの間、口跡さわやかな江戸弁で落語の世界へ。毎日のように寄席へ出ている春風亭一朝には、憧れた江戸っ子落語家がいたという。その「二朝」とは?

 ――最近は寄席で「芝居の喧嘩(けんか)」を聞くことが多いです。

 もともと芝居が好きで、芝居の噺(はなし)はやらなくちゃいけないって感じで。一番好きな噺です。やっぱりケンカのところですよね。啖呵(たんか)を切るのが好きなんですよ。気持ちがいいでしょう。いや正直言うと、ケンカして啖呵を切るなんてこと出来ないでしょう。そこはお芝居なんですけども、聞いてる人がスカーッとするんじゃないですかね。あれを聴いて。

 ――役者や噺家で江戸前の啖呵のいい人は。

 そりゃ、うちの師匠、先代の(春風亭)柳朝。「大工調べ」の啖呵を2回か3回ぐらいしか息継ぎしないんですよ。普通だったらたいがい5、6回、人によっちゃ10回ぐらい息継ぎしますけども、うちの師匠は最後までバーッと啖呵を切っちゃう。あれはもう憧れましたね。

 ――遠巻きに江戸っ子が茶々を入れる「巌流島」「たがや」もお得意です。

 たいがいそうなんですよね落…

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