追悼ジェームズ・レバイン 時代と共に去った寵児

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編集委員・吉田純子
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 9日に77歳で死去したジェームズ・レバインは、20世紀の米国という国の勢いと斜陽を体現する音楽家だった。バンドマンの父から社交的な性格を継ぎ、ピアノも達者。歌手たちから伴奏をよく頼まれた。器用でオペラのレパートリーも膨大。苦悩する天才というイメージは、あまりない。

 その演奏はおおらかで若々しく、疾走感に満ちていた。シューマンの交響曲の、青春の高揚を思わせる爽(さわ)やかな表情は唯一無二。ホルストの「惑星」のような人気曲でも、グッとくるツボを心憎いばかりにおさえた。ワーグナーブラームスなど、重量感のある作品も積極的に演奏した。

 しかし、その最大の功績は…

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