日テレ会長が謝罪 「スッキリ」のアイヌ民族差別表現

大野択生
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 日本テレビ系の情報番組「スッキリ」でアイヌ民族に対する差別表現が放送された問題で、同局の会長である大久保好男・日本民間放送連盟会長は18日の定例会見で「アイヌ民族の皆さま並びに関係者の皆さまに心よりおわびを申し上げます」と謝罪した。

 今月12日に放送された同番組では、動画配信サービス「Hulu(フールー)」の番組を紹介する番組内コーナーでアイヌ女性のドキュメンタリー「Future is MINE ―アイヌ、私の声―」を紹介した後、お笑い芸人の脳みそ夫さんがコーナーの結びに「この作品とかけまして動物を見つけた時ととく。その心は、あ、犬」と民族名に「犬」という言葉をかける謎かけをした。

 放送直後からSNSを中心に多くの批判の声が上がり、15日の放送ではアナウンサーが「制作に関わった者に表現が差別だという認識が不足し、番組としての確認が不十分だった」と謝罪した。

 北海道アイヌ協会も同局に原因究明を求める申し入れを行い、加藤勝信官房長官は16日の記者会見で放送は「極めて不適切」と述べ、内閣官房の担当部署を通じて同局に厳重に抗議したと明らかにした。

 ラジオ・テレビ記者会の幹事社から見解を問われた大久保会長は、「3月12日に放送した日本テレビの情報番組『スッキリ』の中でアイヌ民族の方々を傷つける不適切な表現がありました。アイヌ民族の皆さま並びに関係者の皆さまに心よりおわびを申し上げます。このようなことが二度と起きないよう再発防止に努めると共に、アイヌ民族の皆さまの歴史や文化、伝統を理解し、メディアとしてそれを広く伝える取り組みを進めて参ります」と謝罪した。

 大久保会長は「どこに原因があったのか、どのような再発防止策を講じていくのか等々を含め、日本テレビではしっかり対応をしている」と述べ、近く開かれる同局の定例社長会見で詳細な説明があるとした。(大野択生)