新成人が発案、「牟岐みらい会議」 若者でまちの将来像

斉藤智子
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 徳島県牟岐町で、若い世代でまちの将来像を語り合う「牟岐みらい会議」が始動した。町の新成人2人が町に提案した。21日には町内で、町出身の10代、20代の若者が、町をフィールドに活動する大学生らも交えて意見交換するワークショップを開く。

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 みらい会議を発案したのは、町産業課に勤務する中山拓真さん(20)と阿南高専5年の小島脩生さん(20)。2人とも牟岐町で育った。今年1月、同年代が集う成人式を機にした企画を検討していたが、新型コロナウイルスの影響で延期になり、町に提案した。

 町内に高校や大学はないが、町の外から多くの大学生がまちづくりや教育活動に関わっている。

 2014年に町でサマースクールが開催されたのがきっかけで大学生のNPO法人「ひとつむぎ」が誕生し、15年からは中学生が課題解決に取り組むプログラムなどに関わってきた。

 コロナ禍の今年度もオンラインを活用しながら、京都産業大、徳島文理大、徳島大のゼミや団体、インターンの学生らが活動を展開した。町も「関係人口」として町おこしに関わる大学生らの活動推進に力を入れている。

 中山さん、小島さんの2人も中学の時、課題解決型プログラムに参加した。高校卒業後、小島さんは「ひとつむぎ」の運営に関わるようになった。

 中山さんは「町で働きながら、町の課題にアクションを起こすのが自分がしたいこと」と町役場に入庁。仕事を通じて「牟岐町に力を貸してくれている大学生は多い。町の中に小さな大学があるみたいだ」と実感したという。

 一方、中学卒業後に地元との関わりが薄くなった同級生がいる。「求心力のある場をつくり、同年代でやりたいことや悩みを話したり、応援し合ったりしたい。町に関われる若い世代を増やしていきたい」

 「牟岐みらい会議」は第1弾として2月、町で活動する10の大学や学生団体、個人をオンラインで結んだ発表会が開かれた。教育支援などに取り組む「ひとつむぎ」をはじめ、食や防災、空き家活用、町のPRなど活動内容はさまざま。大学の枠を超えて連携したい、という意見が出た。

 町産もち麦の商品開発について報告した徳島文理大の「もちっとむぎゅっとの会」の田中日奈子さん(21)は、食材カレンダー作成や町の特産物を使ったカレーで地域活性化に取り組んだ学生の報告が印象的だったという。「とてもいいなと思った。コラボした活動もできれば」

 中山さんと小島さんも、手応えを感じている。3月21日の第2弾は旧牟岐小学校で開き、町への提言も考える。(斉藤智子)