米韓2プラス2、声明は中国批判避ける 韓国の意向反映

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ソウル=鈴木拓也、ワシントン=大島隆、高田正幸=北京、安倍龍太郎 聞き手=清水大輔
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 米韓の外交・国防閣僚会合(2プラス2)が18日にソウルで開かれ、対北朝鮮政策での緊密な連携などをうたった共同声明を発表した。中国への対抗姿勢を避けたい韓国の意向を反映し、中国を名指しで批判する表現は盛り込まれず、16日の日米の共同声明との温度差が鮮明になった。

 共同声明は、米韓同盟の重要性を再確認し、「自由で開かれたインド太平洋地域」の平和のために米韓が協力していくことを確認。中国を念頭に「法に基づく国際秩序を毀損(きそん)し、不安定にする行為に反対する」との文言は入ったが、直接的な批判は見送られた。中国への強い懸念を前面に打ち出した日米の共同声明とは対照的な形になった。

 会合後の共同記者会見でも、韓国閣僚は中国への言及を避け続けた。一方、米国のブリンケン国務長官は「我々は中国についても話し合った」と切り出し、「中国の攻撃的で権威主義的な行動」がインド太平洋地域の安定や繁栄を脅かしていると批判した。

 対中牽制(けんせい)を強く意識した日米豪印の枠組み「QUAD(クアッド)」についても、韓国の鄭義溶(チョンウィヨン)外相は「直接的な議論はなかった」と強調。「韓国の国益に合い、地域の平和や繁栄に貢献できるならば、どんな協議体でも協力は可能だ」と述べるにとどめた。

 12日のクアッド初の首脳協議でバイデン米大統領は、「我々の協力において不可欠なものとなるだろう」と述べた。ビクター・チャ元米国家安全保障会議(NSC)アジア部長は「クアッドや海洋演習、サプライチェーンなどにおいて、どのようにして韓国を、もっと民主主義国有志連合側に引き寄せられるかが、今後議論されることになるだろう」と話す。

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