ロシア陸上、「中立選手」で10人まで出場可 東京五輪

ロンドン=遠田寛生
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 世界陸連は18日、今夏の東京オリンピック(五輪)でロシア選手の派遣を最大10人まで認める方針を理事会で承認したと発表した。厳しいドーピング検査などの審査を通った選手のみ、個人資格の「中立選手」として出場できる。組織的なドーピング違反への処分として、ロシア選手団への出場禁止は継続される。

 潔白な選手の五輪出場への道を閉ざさないように、世界陸連はこれまでも個人資格での出場を許してきた。しかし、19年11月、ロシア陸連がドーピング違反を隠すために証拠書類の偽造などの不正に加担したとして制度を停止していた。

 処分が解除されない場合、女子走り高跳びで世界選手権3連覇中のマリア・ラシツケネら有力選手が国籍変更を要請する可能性が地元メディアで報じられていた。世界陸連のセバスチャン・コー会長は「個人資格の再開はいいことだ。ロシア陸連の改革は慎重かつ、できるだけ早く賢く進めていきたい」と話した。

 ロシア選手たちの名称は、主要国際大会では「中立選手」になる。東京五輪では国際オリンピック委員会(IOC)の指針に沿い、所属は「ROC」になる。(ロンドン=遠田寛生)