40代研究者2人に1億円ずつ助成を決定 稲盛財団

野中良祐
[PR]

 稲盛財団(金澤しのぶ理事長)は19日、基礎研究を長期的に支援するプログラムの2021年度の対象者を、西増弘志・東京大先端科学技術研究センター教授(41)と山口良文・北海道大低温科学研究所教授(45)に決定した、と発表した。1人あたり10年間で計1億円を助成する。

 西増さんは、20年のノーベル化学賞になった「ゲノム編集」に関わる研究をしている。ゲノム編集は、遺伝子を自在に改変する技術で、細菌の酵素が応用された。西増さんは、働きがわかっていない類似の酵素の解析に取り組んでいる。

 山口さんは動物の「冬眠」の研究者だ。よく知られている現象ながら、冬眠に合わせて体内でどんな変化が起きているかはよく分かっていない。山口さんはハムスターを使って、冬眠における遺伝子や代謝の変化などを調べている。

 稲盛財団は毎年度、対象の研究テーマを設定しており、今回は「生命:生物の『しなやかさ』と『したたかさ』」だった。次回は「『物質・材料』研究の前線開拓」で、5月21日から募集を始める。野中良祐