パリ首都圏で変異株猛威、外出禁止に 1日4万人弱感染

新型コロナウイルス

パリ=疋田多揚
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 フランスのカステックス首相は18日、新型コロナウイルスの変異株が猛威を振るっているとして、パリ首都圏を含む16県について、20日から少なくとも4週間の外出を禁じると発表した。24時間の外出禁止は、昨秋の第2波以来3カ月ぶりとなる。

 カステックス氏は18日の記者会見で、新規感染者の72%を占める英国の変異株について「感染力が強く、より重症化させる可能性がある」と指摘。入院日数も長引き、集中治療用病床が限界に近づいているとの認識を示した。

 パリ首都圏には1200万人が暮らす。外出禁止期間中は食料品店や書店などをのぞき、店舗は閉鎖する。自宅から10キロ以内の散歩や運動は認めるほか、学校は閉鎖しない。

 フランスは昨年12月、1日の感染者数が1万人程度まで下がったため、24時間の外出禁止令を緩和し、日中に限って外出を認めていた。だが、同月末に英国型の変異株を初確認すると、変異株の割合が増えるにつれて1日の感染者数も増加。今月17日には3万8千人に達した。

 カステックス氏は会見で「この危機から切り抜けさせてくれるのはワクチンだ」と強調した。1回目の接種を終えた人は575万人で人口の9%に満たないものの、優先接種した75歳以上に限れば45%がワクチンを受けたと指摘。1月下旬以降、75歳以上の高齢者の入院者数が下がる傾向にあるデータなどを示した。(パリ=疋田多揚)

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