小学生以来の0点、痛み抱え 再び五輪めざすメダリスト

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酒瀬川亮介
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 アーチェリーで五輪メダルを獲得したのに、昨秋の全日本選手権では、弓を引き切って構える前に矢が手から離れてしまい、小学生以来という「0点」を記録した。試合終盤になると、弓を引くのもひと苦労なほどの痛みを右肩に抱えながら、20日からの東京五輪代表最終選考会に臨むベテランがいる。

 2012年ロンドン五輪アーチェリー女子団体銅メダルの立役者、早川漣デンソーソリューション)。代表候補5人のなかで、33歳と最年長のベテランだ。「やばいです。本当にやばいです、最近は」。右肩の状態について2月中旬、少しおどけたように語った。

 アーチェリー王国の韓国生まれで、09年に日本国籍を取得した。故郷ではメジャースポーツなのに日本ではマイナーなのを寂しく思っていた。

 それが、ロンドン五輪で銅メダルを獲得すると、メンバー3人のテレビ出演も相次ぎ、ちょっとしたブームになった。「日本でアーチェリーが広まって、私の仕事は終わったと感じていた」。ロンドン五輪の頃から抱えていた右肩の痛みが悪化し、14年の長崎国体優勝を最後にいったんは第一線から退いた。

 しかし、周囲からの復帰を促す声に「痛みと付き合いながら続けている選手は大勢いる」と16年春に競技に戻った。一昨年秋の第1次選考、昨年3月の第2次選考会ともトップ通過。「0点」を記録した昨年11月の全日本選手権でも9年ぶりに優勝した。

 右肩は痛み止めの注射を打って耐えている。強い効果のステロイド注射から、最近は効果の穏やかなヒアルロン酸注射に切り替えて我慢している。「一番強い薬は最後まで取っておこうと先生と話しています」。肩関節に水がたまり、針を刺してもなかなか薬が入らないこともあるという。

 韓国のトップクラスで活躍し…

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