マー君再び東北を、球界を熱く 大友康平さん野球を語る

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構成・伊藤雅哉
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 3月26日、プロ野球が開幕する。宮城県塩釜市出身の歌手大友康平さんは熱心な野球ファンとしても知られる。故郷を襲った東日本大震災から10年。今季のプロ野球に期待することを聞いた。

 今季のプロ野球の最大の見どころはやはり、東日本大震災から10年の節目に、マー君(田中将大投手)が楽天に帰ってきたことでしょうね。

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大友康平=イエホック提供

 2月20日、復帰後初の実戦登板(日本ハムとの練習試合)を映像で見ましたが、初球は右打者の外角へのまっすぐ。「うわー、すごいな」と。

 まだ日本のマウンドに慣れていないはずなのに、びしっとアウトローです。ノムさん(入団時の監督だった野村克也さん)の教えですよ、あれは。

 僕は宮城県塩釜市の出身で、学生時代は仙台で過ごしました。10年前のあの日は渋谷にいて、津波で東北の街が崩壊していく様に言葉を失いました。

 塩釜を訪れたのは震災の1カ月後。避難所を回り、炊き出しをしました。ショッピングセンターの駐車場でアカペラで歌を披露したこともあります。

 復興支援がテーマの音楽フェス「GAMA ROCK FES」には今も毎年、出演しています。これは、ずっと続けていきたいですね。

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東日本大震災支援チャリティーコンサートで歌う大友康平さん=2011年5月、大阪府吹田市の万博記念公園

 震災から2年後の2013年、球団創設時から応援してきた楽天が日本一になりました。マー君がシーズン無敗の24連勝、1人で貯金24です。

 普通のエース級の投手でさえ貯金をつくれたとしても10くらいでしょう。あり得ない存在でした。

 あの年、僕も「野球の力」を肌で感じた一人です。

 ロッテとのクライマックスシ…

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