甲子園に響いた「選手、行進」 今年はできた開会式司会

中川壮、八鍬耕造
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(19日、選抜高校野球開会式)

 夢舞台を待ち焦がれていたのは球児だけではない。

 「選手、行進」。よく通る声が甲子園に響いた。6校のみで吹奏楽の演奏もない開会式。長崎日本大学高3年の宝蔵寺(ほうぞうじ)花映(かえ)さん(18)=長崎県諫早市=が司会を務めた。

 昨年度、NHK杯全国高校放送コンテストの朗読部門で準優勝に輝いた。昨春の選抜大会の閉会式で司会を務める予定だったが、コロナ禍で大会が中止に。今年度のNコンも中止になった。「(Nコンは)放送部員にとっての甲子園。今年こそ優勝するぞと思っていた。昨春は悔しい、悔しいでした」

 1年ぶりに再び司会の依頼を受けた。「すごいうれしかった。前回は『私でいいのかな』と思った。今回は『頑張りたい』という気持ちの方が大きい」

 コロナ禍で部活動の大会がなくなった人らの思いを背負い、明るく元気にと臨んだ本番。「グラウンドに入ると大会を開催する喜びや実感が湧いてきました。声が裏返った部分もあったけど、全体的には良かったと思います」

 声優が小学生の頃からの夢だ。4月から日本大学芸術学部放送学科に進む。(中川壮、八鍬耕造)