シニア世代が語るセックス、そして人生 舞台化のワケ

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増田愛子
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 「あなたのセックスの話を聞かせて下さい」。そんな呼びかけに応じて集まった、一般のシニア世代が、性を巡る体験を自分の言葉で語る。そんな演劇がこの春、京都や東京で上演される。人前で、おおっぴらに話す機会自体ほとんどない話題を、なぜ舞台で?

 全ては十数年前、カナダ出身のアーティスト、ダレン・オドネルさんが、ドイツの小さな街を観光で訪れた時に始まった。

 「すごく年を取った女性たちが、自転車を乗り回している姿を目にしました。カナダでは、1965年生まれの自分より年上の人が、毎日のように自転車をこいでいるなんて見たことがなかった。予期せぬ高齢者のバイタリティーは新鮮で、興味が湧いたんです」

 ダレンさんは、アート&リサーチ集団「ママリアン・ダイビング・リフレックス」の中心メンバーとして活動する。彼女たちと、作品をつくることができないか。テーマを探し取材を重ねるうち、思いついたのが、生きることと切り離せない「セックス」だった。

 「年齢を重ねても、性的に活発なのか。疑問に思い聞いてみると、彼らが強い関心を持っていることが分かりました。ただ、セックスにつきものの厄介ごとにはもう、うんざりだと」

 3年ほど試行錯誤を重ね、高齢者が、セックスにまつわるエピソードで自身の人生を振り返る、今のコンセプトに行き着いた。

ママリアン・ダイビング・リフレックス/ダレン・オドネル「私がこれまでに体験したセックスのすべて」は3月26~28日、京都市の京都芸術センター。4月8~11日、東京都・南青山のスパイラルホール。共に一般当日3500円など。日・英字幕付き。問い合わせはprecog(平日03・6825・1223)。

 以来、約10年間にわたり…

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