いまこそナックルボール ソフト元日本代表投手のすすめ

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井上翔太
女子ソフトボール伝説のナックルボーラーが教える握り
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 球にできるだけ回転を与えない「ナックルボール」は、投げた本人も曲がる方向が分からない。そんな“魔球”を野球界だけでなく、女子ソフトボール界でも投げていた元選手がいた。

 日本代表の投手として、2000年シドニー五輪で銀メダルを獲得した藤井由宮子さん(48)。“魔球”を覚えた理由は、球速を落とした変化球のチェンジアップが苦手だったからだ。

 「ボール球が1球増えるだけで、通用しなかった」

 実業団の日立製作所高崎に入った後、岐阜市内で過ごした中学時代に「こういう投げ方もあるよ」と教わったナックルを思い出した。

 「緩急をつけるために、遅い球でコントロールしやすいのは何だろうと。それがナックルだったんです」

 日立製作所高崎では、最初の数年間、出場機会がほとんどなかった。その分、チェンジアップにとってかわるナックルを練習する時間に充てられた。

 「試合で使ったとき、相手打者は『何だろう、これ』という感じだったと思います。回転がない分、当たってもそんなに飛ばないんです」

 藤井さんには、ナックルボールを操れる大きな特性があった。

■小指が「あっちを向く」…

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