シャネル パリの伝説的なクラブで「ガールズナイト」

編集委員・高橋牧子
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 シャネルが2021年秋冬コレクションの映像配信の舞台に選んだのは、パリの伝説的なクラブ、カステル。モデルたちはツイードのロングコートをクロークに預けて、きらびやかなミニドレスや深いスリットの入ったツイードのシャネルスーツ姿で、飲み物やメイクアップを楽しむ。“ガールズナイト”を思わせる設定だ。

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 カステルは、いくつもの小部屋やバー、らせん階段を回遊出来る、家のようなクラブだという。デザイナーのヴィルジニー・ヴィアールは会場について「ボリュームのある冬のアイテムには、あえてコンパクトな空間を求めた。今の時代のせいかもしれないが、より温かみや活気を感じられる何かが欲しかった」とコメントした。

 作品は量感や素材の対比が効いている。ざっくりと分厚いツイードのロングコートには、薄手のフェミニンなシャツと洗いをかけたようなジーンズを組み合わせる。定番のツイードのスーツはへそがのぞくジャケットとパンツの組み合わせなどキュートな印象だ。

 赤系のツイードや白のキルティングのサロペット、もこもこのフェイクファーのブーツなどスキーリゾートを連想させるデザインも。ジッパーを外すと、そのままダンスを楽しめるような銀色のヒールのブーティがあらわれるキルティングブーツもあるという。いつもより活動的で若々しさを感じさせるデザインが多い。

 コンパクトなトレンチ風のコートなど1970年代のパリ・左岸に見られたクールでシックなスタイルのイメージも漂わせた。(編集委員・高橋牧子)