甲子園が初の公式戦、初安打が決勝点 仙台育英の2年生

山口裕起
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(19日、選抜高校野球 仙台育英1―0明徳義塾)

仙台育英・遠藤太胡(だいご)左翼手

 最初のスイングは、思いっきり振ろうと決めていた。「甲子園は小さいころからの夢だったので、うれしくて」

 二回1死二塁。1ボールからの2球目だ。ヒットエンドランのサインで走者がスタートを切ったが、転がそうなど細かいことは考えない。「とにかく強い打球を」。低めのカットボールをひっぱたくと、ライナーが左前へ。背番号15の2年生が、この試合唯一の得点をたたき出した。

 昨秋の試合はスタンドで応援していた。冬場は筋トレに明け暮れた。下半身を鍛え、130キロの重りしか上げられなかったスクワットは一冬を越えて210キロまでに。太ももがパンパンになるにつれ、打球にも力強さが増し、「自分の武器は打撃だとわかった」。他の選手が守備練習をするときも、バットを握った。

 初めてメンバー入りし、初の公式戦が甲子園で初安打、初打点。初ものづくしの16歳の春は「冬の成果を出す発表会だと思って、楽しかった」。めざすは、東北勢初の甲子園優勝だ。(山口裕起)