「スロースターター」のヤクルト山田 開幕へ待望の一発

室田賢
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(19日、オープン戦 ヤクルト8―4楽天)

 この瞬間を待っていた。

 東京ヤクルトスワローズ山田哲人は四回無死一塁、フルカウントからのスライダーにうまく反応した。「追い込まれていたが、納得いくスイングができた」。左翼席中段へ飛び込むオープン戦第1号を、東北楽天ゴールデンイーグルスの開幕投手が決まっている涌井秀章から放った。

 前日まで5試合に出て、安打はわずかに1本。待望のアーチを描いても、手放しでは喜べなかった。「自分の感覚としては状態がよくない。体が開いてしまう」。それでも杉村繁打撃コーチは「スロースターターなので全然心配していない。彼がいないと打線にならない」と全幅の信頼を置く。

 昨季は上半身のコンディション不良が響き、出場は94試合にとどまった。打率は2割5分4厘、本塁打は12本。過去3回トリプルスリーを達成した28歳にとっては物足りない数字だった。チームも2年連続でリーグ最下位だった。

 オフには新たに7年契約を結び、今季は主将としてシーズンに臨む。「結果を出してみんなをひっぱっていきたい」。真価が問われる舞台は、26日に幕を開ける。(室田賢)