メキシコで偽ワクチン1千本超 ロシア「挑発の可能性」

サンパウロ=岡田玄
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 メキシコ政府は17日、南東部カンペチェ州の空港で、ホンジュラスに向かうプライベート機から、ロシア製のワクチン「スプートニクV」とデザインされた小瓶1155本を押収したと発表した。ロシア側は18日、偽ワクチンだったと発表し、「信用を落とすための挑発行為の可能性」を主張した。

 メキシコ政府の発表によると、ホンジュラス北西部サンペドロスーラに向かっていた自家用飛行機を、軍の支援を受けた税関職員が調査。5775回分に相当する1155本のスプートニクVの小瓶があった。二つのクーラーボックスの中に、ジュースなどに紛れていた。ホンジュラス国籍の乗員と乗客は身柄を拘束したという。

 ロシアの政府系ファンド、ロシア直接投資基金(RDIF)は18日、「違法出荷の偽スプートニクVワクチンを押収したメキシコに感謝」と題したプレスリリースを発表。押収された容器やラベルのデザインなどが本物とは異なると説明した。「偽ワクチンを出荷し、スプートニクVの信用を落とすことを目的とした可能性がある」とし、「挑発行為」を防止したメキシコ政府に感謝するとした。(サンパウロ=岡田玄)

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