見分けつかない縦じま…違いはどこに 東海大系列が対決

山口裕起
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(20日、選抜高校野球 東海大相模3-1東海大甲府)

 どっちが攻撃して、どっちが守備? 甲子園で、ユニホームがほとんど同じ縦じまで、遠くからでは見分けがつかないチーム同士の対決があった。

 第93回選抜高校野球大会第2日の第3試合は、東海大の系列校同士の対戦。昨秋の関東大会4強で5年ぶり出場の東海大甲府(山梨)と、同8強で2年連続の東海大相模(神奈川)が顔を合わせた。

 東海大や東海大系列校の野球部を象徴する伝統のユニホームは、胸に「Tokai」の筆記体の文字に、縦じまだ。

 体が大きく見えて威圧感が増すユニホーム。だが、よく見ると、高校によって色合いや縦じまのラインの太さなどが微妙に違うのも特徴だ。

 昨秋の関東大会準々決勝でも、甲府と相模は対戦した。

 甲府は1点を追う九回。それまで相模の左腕・石田隼都(3年)に散発3安打に抑えられていたが、1死一、二塁から久井竣也(3年)がとらえた打球は右翼手の前へ。そして、そのまま大きく弾み、ジャンプした右翼手の頭上を越えた。

 球が転々とする間に二塁走者に続き、一塁走者も一気に生還した。完封負け寸前の状況から逆転サヨナラ勝ち。明暗がひっくり返った。

 甲府の村中秀人監督は相模のOBで巨人の原辰徳監督と同級生。相模で監督も務めた。2005年の秋季関東大会で敗れた母校相手にリベンジし、「運命を感じました」と泣いた。

 相模の門馬敬治監督も顔を真っ赤にし、「これが勝負の厳しさ。負けたんだと実感しています」。

 その時のユニホームは同じ縦じまでも、甲府が白、相模は濃い青みがかかっていた。似ているが、両校の区別はすぐについた。

 ところが、この春、選抜大会に向けて、甲府はユニホームを新調した。相模に近い青色になってこの日、甲子園に登場した。わかりやすい違いは、甲府が黒、相模は白のスパイクの色くらいだ。

 一塁側が相模で、三塁側が甲府。ユニホームがさらに似て、互いのライバル心もくすぐる。今回の試合は、相模が延長の末、甲府を破り、昨秋の雪辱を果たした。(山口裕起)