東海大系列が因縁の対決 似たユニホーム、対照的な監督

黒田陸離、田中正一
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(20日、選抜高校野球 東海大相模3-1東海大甲府)

 同じ水色の縦じまユニホーム、胸には「Tokai」の文字。第2日の第3試合は、東海大相模(神奈川)と東海大甲府(山梨)の東海対決になった。両校の監督は相模の先輩後輩で、昨秋の関東大会でも対戦。因縁の一戦は延長にもつれ込む熱戦になった。

 ベンチから前に出て選手を鼓舞する相模の門馬(もんま)敬治監督(51)。後ろでどっしり構える甲府の村中秀人監督(62)。2人は対照的だが、相模の監督を引き継いだ間柄だ。

 門馬さんが1996年に相模のコーチに就いた時、監督は村中さんだった。門馬さんは99年から監督を引き継ぎ、翌春に選抜で初優勝。門馬さんは、「野球だけじゃない。人と人だよ」という村中さんの言葉が今でも自身の教訓という。

 村中さんは相模の高校時代はエースで選抜準優勝、監督としても92年に選抜で準優勝。この日の対戦に、「これも一生に一度だと思うし、こんなご縁はない」。特別な思いだった。

 昨秋の関東大会準々決勝は相模の石田隼都(はやと)投手(3年)、甲府の若山恵斗投手(同)の両エースの投手戦に。1点を追う甲府の逆転サヨナラ勝ちだった。

 選抜での再戦は延長十一回に相模が競り勝った。

 相模の石田投手は、昨秋の甲府戦で終盤に球が浮いた。冬は毎日100球前後を投げ込んだ。この日は九回から救援し、3回で7奪三振。「昨秋の甲府戦を思い出したけど、集中した」。十一回に勝ち越し適時打を放った大塚瑠晏(るあん)選手(3年)は「接戦で最後まで粘れてよかった」と話した。

 甲府は、石田投手を想定して左投手のチームとの対外試合も組んできた。11回123球を投げ抜いた甲府の若山投手は「相模は秋に負けて自分たちより意識を高く持ち、冬を乗り越えたから勝ったと思う。制球力や球質を磨き、甲子園に戻ってきたい」と話した。

 今大会では第5日に東海大菅生(東京)も登場する。学校法人東海大学によると、選抜に系列校が3校同時に出るのは初めてだ。(黒田陸離、田中正一)