準備してきたけど「仕方ない」 海外客断念、落胆と納得

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河崎優子、山本亮介 伊木緑、長崎潤一郎、大宮慎次朗 荻原千明
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 東京オリンピック(五輪)・パラリンピックは海外からの観客を入れずに開催することが20日、正式に決まった。海外客との交流を心待ちにしていた人や観光地の関係者は残念がったが、新型コロナウイルスの感染収束が見通せないなか、「仕方ない」との声も上がった。

 マラソンや競歩、サッカーの会場となる札幌市でボランティアを務める同市の不動産業、池脇利昭さん(87)は「海外のお客さんに札幌の魅力を伝え、おもてなしをしたかったのに」と残念がった。

 1991年の札幌ユニバーシアード冬季大会や2017年の冬季アジア札幌大会など市内で開かれた国際大会で長くボランティアを務めてきた。選手や海外客らと一緒に盆踊りをしたり、茶道や生け花を体験してもらったりして、彼らの喜ぶ姿にやりがいを感じた。東京五輪が決まり、「これが最後の大舞台」とボランティアに応募した。

 個人レッスンやラジオ講座で得意の英語に磨きをかけてきた。「ようこそ札幌へ」と日本語や英語で書いた手作りはがきも100枚用意。外国人に配ろうと思っていた。

 「せっかく準備してきたのに、ボランティアはもう出番がないのでは」とつぶやく。それでも「選手に手を振ったり、拍手をしたり、横断幕を掲げたりすることになるのかな。何とかいい印象を持って帰ってほしい」と話す。

 東京都杉並区のIT会社経営、石川恭子さん(51)は「刻一刻と感染状況が変わる今だから、決まったことが正解だと思う。リーダーたちの判断を尊重し、決められた条件下でベストを尽くしたい」と理解を示した。

 オリンピックおじさんとして知られた故山田直稔さんと一緒に92年のバルセロナ大会から夏季五輪を7大会連続で現地で観戦してきた。世界中から開催都市に集まる人たちとの交流が五輪の醍醐(だいご)味の一つだった。

 それでも石川さんは「オンラインでのやりとりが日常になった。この夏、世界中の人たちとつながれる新しい手法を考えるのが私の役割」と前を向く。「ウィズコロナの五輪は今後も続くかもしれない。東京大会を新しい応援の形ができるきっかけにしたい」(河崎優子、山本亮介

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