アイスランド首都近郊で噴火 予兆?1カ月で地震4万回
ロンドン=和気真也
アイスランドの首都レイキャビク近郊で19日夜、火山が噴火した。同国気象庁によると、この地での噴火は約800年ぶり。付近ではこの1カ月ほどで約4万回の地震が起きており、予兆として警戒されていた。
噴火したのはレイキャビクの南西約30キロに位置する半島にある山。500~700メートルの亀裂に沿って噴火活動がみられるという。付近への立ち入りは制限され、今のところ大きな混乱は予想されていないが、当局は火山灰やガス被害への警戒を呼びかけている。
同国では2010年に南部の別の火山が噴火し、火山灰の影響で欧州の空の便が大混乱に陥った。今回はその規模の噴火ではないとみられている。(ロンドン=和気真也)