トルコ中銀総裁、大統領がまた解任 利上げ政策に不満か

有料会員記事

イスタンブール=高野裕介
[PR]

 トルコのエルドアン大統領が、中央銀行のアーバル総裁を解任した。20日に公表された官報で明らかになった。元財務相のアーバル氏は昨年11月に起用されたばかり。インフレ対策で政策金利を上げてきたが、高金利を嫌うエルドアン氏が不満を募らせた可能性がある。

 アーバル氏は、物価の安定を目指してかじ取りを担ってきた。主要政策金利を10・25%から段階的に引き上げ、18日には市場予想を上回る年19%にすることを決定したばかりだった。

 トルコではインフレが市民生活を圧迫しており、直近では消費者物価の上昇率が15%を超えている。市場ではアーバル氏の政策は好意的に受け止められていたが、昨年11月に続いて再び総裁が更迭される事態となった。一般的にインフレには利上げで対処するとされるが、エルドアン氏はこれまで「高金利はインフレを加速させる」などと持論を展開していた。

 トルコでは2018年夏、米国人牧師の拘束をめぐり、米国が経済制裁を発動。これが引き金となってトルコリラが急落し、インフレが市民生活を直撃した。コロナ禍が経済の停滞に追い打ちをかけ、リラ安は加速。アーバル氏の政策で通貨安には一定の歯止めがかかっていた。

 後任には与党・公正発展党(…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。