全国唯一「レジ袋禁止」の市 2カ月後、どうなったのか

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山崎琢也
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 駅前のスーパーで食料品や洗剤を買って、会社員の田沢亮一さん(35)はカバンから取り出したマイバッグに詰め込んだ。

 「お店で袋を買ったら10円以上かかるから。マイバッグの持ち歩きは、慣れれば意外と不便ではない」

 全国唯一のプラスチック製レジ袋提供禁止条例を施行した京都府亀岡市。プラレジ袋は昨年7月から全国で有料化されたが、同市では今年1月から提供が禁止された。

 対象はチェーン店を含む約700の小売店。代用品として紙袋(有料)も開発する徹底ぶりだ。

 取材で市を訪れた3月、スーパーやコンビニ、バス停などで見かけた啓発ポスターは、レジ袋のキャラクターがこう呼びかけていた。「バイバイ!」

亀岡市外から来た人も、もらえない

 市外からたまたま亀岡市にやってきた人も、レジ袋はもらえない。

 隣の南丹市の主婦、片山博子さん(87)は週1回ほど、車で亀岡のスーパーに買い物に来る。当然、マイバッグ持参。それも複数。忘れた友人に渡すためだ。「南丹市で買い物するときもレジ袋をもらわなくなった。環境に優しい取り組みです」

 環境は市にとって大事な問題だ。レジ袋の条例ができたのも、自然環境を守るため。亀岡に年間約300万人を超す観光客がやってくるのは、保津川・保津峡の素晴らしい景観のおかげだからだ。

 だが近年、川岸にはプラごみが目立っている。市は昨年8月から、保津川に流れ込む5河川でごみのモニタリング調査を定期的に実施している。今年2月の調査では、たばこの吸い殻についでポリ袋が多かった。

 主なスーパーや商業施設で市が実施したマイバッグ持参率調査では、2019年4月時点では5割程度だった持参率が、今年1月末時点では9割超。広まったという見方もできるが、100%ではない。

 3月に市内のホームセンターで園芸用品を買った60代男性は、マイバッグが「やっぱり不便」と一言。スーパーで商品として売っているプラスチック袋を買うこともあると明かした。

 桂川孝裕市長は2月下旬、取材に「不便さを感じている人がいるのは確か」と語る一方で、「市民の意識は変わってきている」と評価した。

紙袋には市が補助金

 日替わり弁当やお総菜を買いに、毎日50人ほどが亀岡市篠町の弁当店マミーズデリにやってくる。

 「1人で5、6人分を買って…

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