トナカイ守りたい 北極圏の町、夏の五輪招致に「挑戦」

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ロンドン=遠田寛生
【動画】北極圏の町が「夏の五輪招致」に名乗り 地球温暖化を訴え=サッラ提供
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 2032年の夏季オリンピック(五輪)・パラリンピックの招致争いで、北極圏の小さな町に注目が集まっている。雪と氷に覆われ、「地球上で最も寒い町」とも呼ばれているフィンランドの「サッラ(Salla)」だ。なぜ、冬ではなく夏の大会に「手を挙げた」のか。

 雪の上でビーチバレーを行う。「熱気がやってくるぞ」と聖火ランナーが言う。競泳の会場として凍った湖を紹介し、マスコットには暑さでのぼせているトナカイを起用した。

 町は1月に招致に名乗りを上げると、そんな動画を作って世界にアピールしてきた。

 日本であまりなじみのないこの町は、サンタクロース村から東へ140キロほど行った北部ラップランド地方にある。面積は約5873平方キロメートル。人口は約3400人だ。

 真夏には一日中太陽が沈まない「白夜」となることがあり、真冬の気温はときに零下50度に達する。年間の平均積雪量は約100センチで、19~20年は約124センチが計測された。

 人気スポーツと言えば、クロスカントリー・スキーやハイキングで知られる。典型的な「冬季競技」が盛んな町だ。

 動画の終盤では、男性がこう問いかけてくる。「ねえ、本当にここで大会を開催したい?」

 そして字幕が出る。

 「お願いです。この大会の開催を実現させないで下さい」

     ◇

 エルキ・パルキネン町長は2…

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