自衛隊「30年後に新任務あるのでは」 防大で首相訓示

小野太郎
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 30年後にはこれまでにない脅威が現れ、新たな任務が付与されているのではないか――。菅義偉首相は21日、防衛大学校神奈川県横須賀市)の卒業式でそんな訓示をして、将来の幹部自衛官候補らを送り出した。

 首相は訓示で、1991年の旧ソ連崩壊からの30年で安全保障環境が激変し、国連平和維持活動(PKO)などにのべ6万人を派遣したと指摘。「自衛隊には次々と新しい任務が付与され、活動の幅が大きく広がった」と振り返った。そのうえで、30年後について「これまでにない課題や脅威が現れ、新たな任務が自衛隊に付与されているのではないか」と述べ、将来の変化に適応するよう求めた。

 また、来月上旬に予定している自身の訪米に触れ、「バイデン大統領との個人的信頼関係を深めつつ、日米同盟のさらなる強化にしっかりと取り組む決意だ」と強調。自衛隊が同盟国や友好国との共同訓練などを通じて、軍事面の絆を強固にすることに期待感を示した。

 卒業式は新型コロナ対策のため、昨年度に引き続き、保護者や来賓の出席を制限するなどして実施された。幹部自衛官候補を育てる本科の卒業生は、留学生を除いて397人(うち女性52人)。就職や進学などで任官を辞退したのは、昨年度より7人少ない28人(同4人)だった。このほか卒業した留学生は23人(同1人)で、タイとベトナム各5人、カンボジア3人などだった。(小野太郎)