「米国は上から目線」大荒れ米中会談の発言がTシャツに

広州=奥寺淳
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 米国は上から目線で中国にものを言う資格はない――。18日に開かれた米中外交トップ会談で中国の楊潔篪(ヤンチエチー)共産党政治局員が米国を批判した言葉を印字したTシャツなどが、中国で早くも商品化された。楊氏の言葉は中国人の愛国心をくすぐるものと受け止められているようだ。

 中国の大手通販サイト・淘宝網で20日ごろから売り出されたのは、「中国人はその手は食わない」と書かれた商品。その下に英語で「内政干渉をするな」と書かれ、続いて中国語で「米国は上から目線……」のくだりがプリントされている。淘宝網ではすでに100を超すサイトが立ち上がり、商品はスマホケースやトレーナー、ビール、ライター、バッグなどに広がっている。

 21日に1枚59元(約950円)でTシャツの販売を始めた福建省の業者は「愛国の気持ちを示すためにつくった」と言い、すでに注文が入っているという。

 楊氏の言葉は、18日の会談冒頭、ブリンケン米国務長官らの中国批判に対し声を荒らげて反論したもので、中国のニュースアプリやSNSで拡散されていた。中国の政府関係者は「中国人の多くは米国にいじめられていると感じているので、この言葉は広く受け入れられた」と話す。一方で、こうした国民の感情を商売に結びつける側面もありそうだ。

 ネット上では、米中会談の合間に王毅(ワンイー)国務委員兼外相が楊氏に昼食は食べたかと聞いた際、「カップ麺を食べた」と答えた動画のニュースも注目の話題に。ゆっくり食事をする間もなく国のために働いているとして、「感動した、祖国の英雄だ」「強大な国家にはあなたたちが必要だ」などと中国外交団を支持する書き込みが並んでいる。(広州=奥寺淳