2カ月連続の地震「引き続き警戒」

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 宮城県沖を震源とする20日夜の地震では宮城に津波注意報が出され、岩手県内の沿岸部でも緊張が走った。約1カ月前にも福島県沖が震源の大きな地震があったばかり。余震への警戒は続く。

 県内に津波注意報は出なかったが、注意報が出た宮城に近い地域では一時、警戒態勢がとられた。

 県内で最大震度の5弱を観測した大船渡市では、全職員が本庁舎や地区本部などに出動する態勢をとった。災害対策本部を設置し、地震発生から1時間後に会議を開催。けが人や道路などの被害がないことを確認し、同日夜に本部態勢を解除した。

 隣の陸前高田市に住む菅野啓佑さん(79)は、自宅で30秒以上の揺れを感じた。2月の福島県沖地震で「また来るだろう」と警戒していたため、着替えなどが入ったリュックを取り出し、落ち着いて避難の準備ができた。「これからもまた地震は来るだろう。引き続き警戒する」

 宮古市消防団で分団長を務める田中和七さん(66)は、揺れの後すぐに消防署に駆けつけた。「防潮堤はまだ完成していないところもあり、不安は大きい」。東日本大震災では、避難誘導をしていた団員が津波に巻き込まれるケースもあったため、住民には自主的な避難を呼びかけている。「地震があったらすぐに避難できるように、日頃の備えを改めて確認してほしい」と話した。

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 県総合防災室の21日のまとめによると、矢巾町の福祉施設での漏水のほか、遠野市の住宅で壁の一部がはがれる被害があった。けが人は地震で転倒し口の中を切るなどした女性1人で、県はこの女性の年代を50代から40代に訂正した。県は21日午前11時25分、この地震を受けて設置していた災害警戒本部を廃止した。

 県内の高速道路は一部通行止めになったが、すべて解除された。三陸鉄道は盛―宮古間で運転を見合わせたが、21日午前のうちに再開した。JR在来線は21日も東北線や釜石線、大船渡線の一部で運転を見合わせた。