阿波踊りロボットでハッピー 阿南高専ロボコンチーム

斉藤智子
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 「密」を避けるこのご時世に、密に踊る集団がいる。阿南高専(徳島県阿南市)の学生らが製作した阿波踊りロボットのチーム「Awa Dancers(アワダンサーズ)」。新型コロナウイルスの影響で、昨夏の阿波踊りが中止となり、「人同士だとやりにくいことを、ロボットを作ってできんかな」と考えた。

 豪快な「男踊り」6体と上品でしなやかな「女踊り」6体。4年生の有志7人が製作した。ロボットは挙げた手の先まで含めて高さ約70センチで、台車で移動する。動画で体や腕などの角度を研究し、踊りをできるだけ正確に再現するため、腕(肩とひじ)に2個、腰に1個、足(股関節とひざ)に3個のサーボモーターを配置した。男踊りは前傾のがに股、女踊りは真っすぐな立ち姿にして特徴を出した。

 3Dプリンターで仕上げた手指は、どの角度からもきれいに見えるようにこだわった。当初はカクカクした動きだったが、電力を抑えてなめらかになるよう改良した。

 メンバーで、連に所属して踊り込んでいる山下尚人さん(19)も「僕が踊る時に手の形をまねしようと思うくらい」と納得のできばえだ。

 「全国高等専門学校ロボットコンテスト」(高専ロボコン)に挑戦し、昨年10月に四国地区大会、11月に全国大会がオンライン開催された。今年度のテーマは「だれかをハッピーにするロボット」だった。

 ロボコンではフェースシールドをつけ、吹奏楽部員や阿波踊り経験者らの有志が、鳴り物や踊り手として、アワダンサーズと連動した。

 今年2~3月、もっとアワダンサーズを知ってもらおうと、阿南市役所のロビーに2体を展示した。超音波センサーに手をかざすと10秒間踊りが楽しめる仕掛け付きだ。展示初日は、別の10体が踊りを披露し、市民らが手拍子をして盛り上がった。市によると、問い合わせも多く、反響は上々。メンバーらは最終日の搬出作業中も市民から声をかけられた。

 制御を担当した島田豊蔵さん(19)は「後輩たちに引き継いで、これからも機会があれば、実演していけたら」と話す。

 踊り手でもある山下さんは、さらに大きな夢をふくらませる。「いつかロボットたちで連を組んで、本物の阿波踊りに行けたら」(斉藤智子)

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 阿南高専ロボコンチーム 高専ロボコン2020には、阿南高専ロボット研究部の学生に、軽音部や阿波踊り経験者ら有志が加わり、4チームが参加。8年ぶりに全国大会に進出した阿波踊りロボットのほか、5本指のピアノ演奏、卓球、軽音楽部とのコラボ演奏を披露した。オンライン全国大会の模様の動画は、ユーチューブ(https://youtu.be/pRHVYxGT9qk別ウインドウで開きます)。

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