遅れに遅れた開票、記者も次々と…小金井市議選、外は朝

平山亜理
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 21日に投開票された東京都小金井市議選は、開票作業に異例の長時間を要し、確定するまでに約7時間半かかった。途中経過の中間発表もほとんど見送られた。市は「(各陣営から選ばれた)立会人による票の点検に時間がかかった」と説明している。空が明るくなってきた22日午前5時20分ごろ、開票所から出てきた立会人の女性は「日付が変わるころには終わると思っていたのに……」。

 同市議選には定数24に対して36人が立候補した。当日有権者数は10万1061人。投票者数は4万606人で投票率は40・18%。

 開票作業が市総合体育館で始まったのは午後9時。開票状況は30分おきに発表し、約3時間後の22日午前0時ごろには確定する見込みだった。しかし、最初の発表は午後10時半すぎまでずれ込み、この時点での開票率は約7%にとどまった。

「思っていたよりも立会人の方に熱心に…」

 この後も、中間発表が見送られるたびに、体育館には「開票の進捗(しんちょく)状況により、発表できる状況ではありません」とのアナウンスが。2回目の発表は午前2時20分。この時点でも開票率は約78%で、確定したのは午前4時27分だった。

 同じ21日に投開票された千葉県知事選は、22日午前0時現在で約180万票余りが判明しており、開票率は93%を超えていた。

 今回、発表が滞り、確定が遅れたことについて、市選挙管理委員会の畑野伸二事務局長は、「思っていたよりも立会人の方に熱心に、丁寧に見ていただいた。丁寧に見るのは必要だが、早く結果も出さないといけない。どういうところでバランスをとるか、他市のやり方を確認したい」と話す。

 今回の立会人は、各陣営からくじで選ばれた10人だった。小金井市の場合、市議選以外の選挙では、立会人席の前に候補者別の有効票500票ずつを束ねて置く積載台を設け、立会人がいつでも自由に点検できる「随時点検方式」を採る。だが、市議選では、立会人全員が点検・押印してから積載台に載せる「回示点検方式」を採用しており、10人が一人一人チェックしてから印鑑を押していたため、時間がかかったとしている。

 市は「市議選はわずかな票差が当落に影響するため、一つ一つの票を確認してから、積載台に載せる方式をとった」としているが、4年前の市議選でも同じ方法をとりながら、午前1時前には確定していた。

 開票発表が遅れるにつれて、取材に当たっていた記者も1人去り、2人去り――。会場で開票作業を見守っている人たちも、当選者が読み上げられた午前4時45分ごろには数人まで減っていた。新聞紙をかぶって、床に横たわる人もいた。

新聞紙かぶって横たわる人も

 体育館で開票作業を見守っていた男性会社員(47)は22日午前1時すぎ、「明日の仕事もあるから引きあげます」と言って、ため息をついて会場を後にした。毎回開票所には来るが、結果を見ずに立ち去るのは初めてという。別の男性は、舌打ちをしながら開票作業を見守っていた。「立会人を減らせばいいのに」

 午前5時20分ごろ、体育館を出た立会人の女性(47)は、「こんなに遅いのは前代未聞だと他の立会人の方も言っていた。遅くても日付が変わる時には終わると思った」。1票、1票、有効票にしていいのか確認してから、印鑑を押したといい、「普段起きる時間だ。すぐに会社に出勤しなければいけない」と立ち去った。平山亜理

      ◇

東京都小金井市議選の開票発表と開票率

※市の発表による

午後9時半  発表せず

午後10時   発表せず

午後10時35分 7・14%

午後11時   発表せず

午後11時半  発表せず

午前0時   発表せず

午前0時半  発表せず

午前1時   発表せず

午前1時半  発表せず

午前2時   発表せず

午前2時20分 78・56%

午前3時   発表せず

午前3時25分 94・32%

午前4時   発表せず

午前4時15分 98・72%

午前4時27分 100%(確定)