男らしさを強いた父、娘の一言が変えた 米州議会で証言

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ニューヨーク=藤原学思
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 米ミズーリ州の州議会で今月、トランスジェンダーの娘を持つ男性が「娘たちをありのままの姿でいさせてほしい」と訴えた動画が話題になっている。男性がそう考えるきっかけになったのは、「笑わなかった」という娘からのある一言だった。

 ミズーリ州では現在、男性として生まれ、女性として生きるトランスジェンダーの女生徒が、高校の女子スポーツ部で活動することを禁じる法案が議論されている。同州カンザスシティーの弁護士、ブランドン・ボルウェアさんは3日、法案に反対する立場として議会で証言した。

 《私はキリスト教徒で、メソジスト派の牧師の息子です。夫であり、4人の子の父でもあります。男が2人、女が2人です。そのうち1人は、すばらしい、美しいトランスジェンダーの娘で、偶然にもきょうが誕生日です》

 《トランスジェンダーの問題が議論される際によく聞くのが「わからない。理解できない」ということです。私もそうでした。長年、わかっていなかった》

男の子の服、短髪無理強いし…

 ボルウェアさんは男性として生まれた我が子に、男の子の服を着させ、髪は短くし、男子のためのスポーツクラブでプレーすることを無理強いしていた。

 《なぜか。我が子を守るため…

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