同性婚、宗教上タブーの国でなぜ実現?日本が学べる点は

有料会員記事

鈴木春香
[PR]

 同性婚を認めない民法や戸籍法の規定は、法の下の平等を定めた憲法14条に違反する――。札幌地裁で3月、そんな判決が出された。日本では初めての判断だが、世界では2000年以降、欧米を中心に約30の国や地域が同性婚を認めてきている。中には、同性婚をタブー視する宗教的な背景がある国もある。これらの国ではどのように同性婚が認められてきたのか。海外の事情に詳しい金沢大学の谷口洋幸准教授(国際人権法)に聞いた。

 ――同性婚を認めている国々をみると、キリスト教が主流の欧米の国々が多いですが、宗派によっては同性婚に根強い拒否感があると聞きます。3月15日には、カトリックの総本山であるバチカンのローマ教皇庁が「同性婚を祝福できない」との公式見解を出しました。

 カトリック教会も時代の流れとともに、同性愛者を認める姿勢に変わってきました。ただ、同性間の婚姻を認めないという部分はなかなか変わらないと思います。1人の男性と1人の女性が結婚して子どもを持つ家族のあり方が教義の根本を成すからです。

 フランシスコ教皇同性婚を認めているアルゼンチンの出身でもあり、同性カップルの関係性についてリベラルな発言で知られます。それでも、同性婚については認めていません。ローマ教皇庁の公式見解は、リベラル化する社会への牽制(けんせい)の意味もあったのでしょう。

 ――そうした宗教的な考えのある国々で、なぜ同性婚が認められてきたのでしょうか。

 宗教的な婚姻と法律的な婚姻…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら