遺骨眠る土で辺野古工事やめて 官邸前ハンスト15日目

西村奈緒美
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 沖縄戦の遺骨や遺品が眠る土砂を名護市辺野古の埋め立てに使わないで、と東京都在住の金武(きん)美加代さん(47)が首相官邸前でハンガーストライキを続けている。22日で3週目に入った。

 午前9時半。スーツ姿の官僚たちが足早に行き交う歩道に「ハンスト15日目」と書いたボードを置き、金武さんは座っていた。言葉を交わす人はいない。

 水分と塩分のみを口にし、夜は持ち込んだ寝袋でその場に寝ている。数日前に医師のアドバイスを受け、体調に異常はないという。

 ハンストを始めたのは8日。防衛省が埋め立て土砂を沖縄県南部から調達しようとしていることに抗議して、那覇市でハンストが行われたのを知り、「東京でも」と思い立った。

 沖縄県宜野湾市で育った。沖縄戦を生き延びた父の背中にはやけどの痕が残り、母は「死体の上を歩いた」と涙ながらに語ったという。

 県南部にはいまも遺骨が残り、ボランティアが収集活動を続けている。「沖縄人にとって南部は聖地。遺骨の返還を待っている人がいる」と話す。

 3月いっぱいはハンストを続けたいという。「本土の人にも沖縄で行われていることを知ってほしい。問題を知った人がそれぞれの場所で出来ることを考えてもらえたら」と語った。(西村奈緒美)