せんた君がセンターで活躍 流れを引き寄せた好返球

大坂尚子
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(22日、選抜高校野球 具志川商8-3八戸西)

具志川商・大城勢武太(せんた)中堅手

 その名に恥じない好返球を見せた。

 二回2死二塁の守備だ。詰まった打球が目の前に落ちた。二塁走者が三塁を蹴り、本塁へ突っ込むのが見えた。肩は強くないけど、先取点は許したくなかった。「がむしゃらなプレーでエースを助けたい」

 心は熱く、でも冷静に、送球の高さと正確さを意識して左腕を振った。ボールはワンバウンドで捕手のミットへ。球審のアウトコールに、思わず叫んだ。流れを引き寄せ、チームは直後の攻撃で4点を奪った。

 父の崇さんも元球児で「中堅手(センター)」だったことから「勢武太(せんた)」と名付けられた。自分も小学2年で野球を始め、投手や一塁手も経験したが、中学からは主にセンターだ。「めちゃめちゃかっこいい」とその名に誇りを持っている。

 名前には「中心的な人物になってほしい」という思いも込められている。打撃でもスクイズに犠飛など、無安打ながら3打点と活躍。「甲子園を楽しめた」と大満足だった。(大坂尚子)