クリスチャン・ディオール おとぎ話の世界へ誘う色使い

ファッション

編集委員・高橋牧子
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 クリスチャン・ディオールは「おとぎ話の世界」をテーマに、ハイウエストのミニドレスに白いハイソックスなど初々しさが漂う作品をそろえた。暗い森の中や古い建物の階段で踊るダンサーらの姿と共に、幻想的なダークファンタジーの世界を映像で見せた。デザイナーはイタリア出身のマリア・グラツィア・キウリ。

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 作品は、おもちゃの兵隊の制服を再解釈したというカシミヤのミリタリーコートや、小学生を思わせる白シャツにジャンパースカート。子供っぽいプラスロン(胸当て)をつけたデザインも。

 ブランドによると、「赤ずきんちゃん」のようなフード付きのコートは、英国の作家アンジェラ・カーターの小説「血染めの部屋」の登場人物のイメージから。

 色は黒が多いが、赤もコートやドレスなどで効果的に使われている。創始者のクリスチャン・ディオールの書物に記された「赤いコートはとても素敵なのです!」という言葉に由来するという。赤系のタータン・チェックはブランドのアーカイブから取り入れたもの。なかでも、ショーの最後、胸にハートをかたどったチュールのロマンチックなドレスが印象的だった。

 ラメやルレックス、金糸や銀糸など輝く素材も多用された。(編集委員・高橋牧子)