おきあがりこぼしで被災地支援、何度でも立ち上がる

高木智子
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 2017年の九州北部豪雨からの復興を目指す福岡県朝倉市のスギを使ったおきあがりこぼしの展示会が福岡市で開かれている。被災地支援を続ける全国のアーティストが手がけた330点が展示されている。

 九州北部豪雨では、朝倉市で大量の流木が発生して被害が広がった。九大の大学院の研究室やデザイナーら有志が、被害をもたらした地元のスギを活用した復興支援として、何度でも立ち上がる、おきあがりこぼしの制作を始めた。地元の木工会社が提供する木材で、アーティストらが作品に仕上げている。

 展示会は18年から続き、昨年はコロナ禍のためオンライン開催だった。

 今回の展示作には、朝倉市を流れる佐田川をイメージしたり地元の鵜飼(うか)いを表現したりした作品が並ぶ。サポートする若林宗男さんは「いろんな人が参加する、発想豊かな作品を楽しんで見てほしい」と話す。

 朝倉特産のイチジクやイチゴなどをアクリル絵の具で描いた福岡市西区の犬井由紀子さん(49)は「コロナ禍で現地入りが難しい人も、頑張り続ける住民を思ってもらえたら」。福岡市東区のグラフィックデザイナー永瀬順子さん(68)は「当時は家や車が流木と土砂に埋まっていたが、やっと復興を感じるようになった」と語り、絵を描いた。

 博多阪急で30日まで。寄付金3千円で作品1点がもらえる。開業10周年を迎えた博多阪急が九州各地の被災地支援のため企画し、27、28日には絵付けのワークショップがある。高木智子