炎鵬「びっくり」つり落とし 66キロ重い力士が浮いた

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 (22日、大相撲春場所9日目)

 前日は宇良(28)との小兵対決で熱戦を演じた十両の炎鵬(26)が、この日は豪快な技で館内をわかせた。

 自身より体重が66キロも重い天空海(30)の懐に潜り込むと、相手の腰を抱えて左の肩口に持ち上げた。「何も見えなかった。相手のおなかしか見えなかった」と炎鵬。宙に浮かせた天空海に何もさせず、そのまま土俵にたたきつけた。

 稽古でもやったことがないという自身初の「つり落とし」で7勝目。勝ち越しに王手をかけ、「つられることしかないので、自分でもびっくりした。気持ちよかった」とマスクの下から笑みがこぼれた。

 最近、レスリングを習う機会があったという。得意の「足取り」はレスリングタックルと似た動きで、「こんな(足の)取り方があるんだというのは、ちょっと見えた。一つ引き出しが増えたかと思う。武器にしていきたい」と手応えを口にする。

 前日は同じく小兵で多彩な技がある宇良と初対戦し、きわどい勝負で惜しくも敗れた。「昨日帰ってから、悔しさがひしひしとこみ上げた。負けたのがとにかく悔しい」。入門前から憧れていた宇良にはね返されたが、この日で連敗を脱出し、十両の勝ち星争いで単独首位に立った。

 その宇良は左足のふくらはぎの負傷で9日目から休場。師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)によると、本人は再出場の意向があるという。炎鵬は「大きなけがじゃないことを祈っています」と気遣った。