ルネサス火災「呪われているよう」 在庫消費した矢先

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鈴木康朗、伊藤弘毅 稲垣千駿、神沢和敬
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 半導体大手ルネサスエレクトロニクスの那珂工場(茨城県ひたちなか市)で起きた主力の生産棟の火災で、自動車各社は更なる減産に追い込まれそうだ。ルネサスが持つ半導体の在庫は少なく、代替生産も不透明な状況。「1カ月後」とした稼働再開が遅れる可能性もあり、自動車業界では悲観的なムードが漂う。

 「影響は大変大きくなると危惧している」。ルネサスの柴田英利社長は21日の記者会見で、火災による操業停止が供給網に与える打撃に危機感を募らせた。

 止まった生産ラインは半導体の回路をつくる「前工程」と呼ばれる。2011年の東日本大震災当時、ルネサスは前工程の工場を国内外12カ所に持っていた。だが業績不振によるリストラの結果、現在は7カ所。複数の工場で分散生産するBCP(事業継続計画)の前提が揺らいでいた。

 災害に備えた在庫の積み増し…

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