リニア静岡工区「水資源へ影響小さい」 国交省が素案

初見翔
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 国土交通省は22日、リニア中央新幹線の静岡工区について議論する有識者会議に対し、これまでの議論をまとめた中間報告の素案を示した。河川や地下水など「水資源」への影響について一定の条件のもとで「影響は小さい」などとした。今後、出席者の意見などを踏まえて内容を詰める。

 静岡工区をめぐっては、工事中にトンネル内に湧き出る水が県外に流出してしまうことを静岡県側が問題視。JR東海が工事を始められず、当初2027年としていた東京―名古屋間の開業は困難になっている。

 素案では、大井川の流量についてトンネル湧水(ゆうすい)を全て川へ戻せば「中下流域での流量は維持される」、大井川中下流域の地下水については大井川の流量が維持されれば「影響は極めて小さい」とした。早期に着工したいJR東海側の主張に沿った内容だが、水資源の他に生物多様性への影響など議論すべき課題は他にもあり、有識者会議の最終的な結論が出るのは当分先になる見込みだ。(初見翔)