宮城の感染者、なぜ急増 GoToイートや震災の影響も

有料会員記事新型コロナウイルス

徳島慎也
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 宮城県内で新型コロナウイルスの感染者が急増し、全国ワーストの状況が続いている。首都圏に出ていた国の緊急事態宣言が解除されたのに、なぜ――。専門家は、2月上旬の飲食店への時短要請解除が発端と指摘し、医療態勢の逼迫(ひっぱく)に警鐘を鳴らす。

時短解除が発端になり・・・

 感染急増について、東北大学の小坂健教授(公衆衛生)は「時短要請が終わったことが発端になり、夜の街で感染が増えたのではないか」とみる。

 県が仙台市内の飲食店に出していた時短要請を解除したのは2月8日朝。ちょうど感染者数が1桁になるなど、落ち着きを取り戻しつつあった。

 だが、小坂教授によると、再び増えた感染者の発症日をたどると、2月上旬以降になるという。さらに県が2月23日に飲食店支援策「Go To イート」のプレミアム付き食事券の販売を再開したことも、飲食店を起点にする感染拡大につながった可能性があるとみる。

 このほか、東日本大震災から10年といった節目や2月にあった福島沖地震で、県外からの訪問が相次いだことも要因と指摘する。

 保育施設や医療機関などで集団感染が相次ぎ発生し、「濃厚接触者が多岐にわたり、PCR検査が間に合っていない」と危ぶむ。

 県によると、22日時点の病床使用率は43%超。小坂教授は「認知症介護が必要な高齢者が入院すれば、スタッフの人手が多く必要だ。このまま感染が続き、高齢者施設でクラスターが起きると、あっという間に医療が逼迫する」と語る。

 朝日新聞の集計では、直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数が27・2人となり、全国で最も多い。県は仙台市内の飲食店に対し、25日~4月12日朝にかけて午後9時~翌午前5時の営業自粛を求める。

 小坂教授は今後、飲食店側が大人数の会食かどうかをチェックしたり、利用客の連絡先を確認したりすることが重要だと指摘。行政は「ルールを守っている店には優しく、守っていない店には厳しく対応することが必要だ」と訴えている。

「感染が落ち着いたわけではない」

 宮城県内で22日、10~1…

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