卒業するあなたへ、桜色の贈る言葉 井の頭線駅に数百枚

井上恵一朗
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 東京・京王井の頭線の久我山駅(杉並区)で、「久我山桜」が満開になっている。といっても、本物の桜ではなく、駅員が手作りしたものだ。花びら形の色紙に、卒業する子どもたちへのメッセージを書くように呼びかけ、駅の利用者たちが咲かせた。

「悔しい思いはたくさんあるけど」

 駅舎の改札内。枝を伸ばした木の形をした2メートルほどのパネルが壁に設置され、淡いピンクの花びらが数百枚はられている。

 「卒業おめでとう すばらしい未来へ!!」

 「通学の行き帰りのあなたたちの明るい声にいつも元気をいただきました」

 「いよいよ春から高校生! がんばるぞ!!」

 大人からの祝福や、卒業生自らが書いたものが数多い。「コロナで悔しい思いはたくさんあるけど、これから大学生として頑張ります」と前向きな言葉も。

5歳の娘も書いた

 同駅を含む明大前~吉祥寺までの10駅を管轄する野宮満駅長(51)は「コロナ禍でも、新年度を迎えるのに明るい気持ちになってもらいたかった」と話す。

 駅周辺には、私立国学院大学久我山中学・高校や都立西高校などの学校が多く、駅を利用する生徒たちへのメッセージを考案した。2月25日に掲示を始めた当初、満開になるか不安もあったという。「あたたかい気持ちでいっぱいに咲いて、ありがたい」

 5歳の娘が花びらに書くのを見守っていた三鷹市の女性(41)は「世代を超えたメッセージを見ると、一緒にがんばろうという気持ちになります」と話す。

 掲示は25日まで。4月5日から入学・進級へのメッセージを呼びかける。(井上恵一朗)