羽生「気になる」チェンと対決へ フィギュア世界選手権
フィギュアスケートの世界選手権は来年の北京五輪の国・地域別出場枠をかけて、24日、スウェーデン・ストックホルムで開幕する。22日は公式練習があり、男子の宇野昌磨(トヨタ自動車)、女子の紀平梨花(同)らが氷の感触を確かめた。4年ぶりの優勝を狙う男子の羽生結弦(ANA)は欠席した。日本スケート連盟は同日、日本人選手はPCR検査で全員陰性だったことを発表した。
男子は冬季五輪2連覇の羽生と世界選手権2連覇のネーサン・チェン(米)が軸になる。両者が顔をそろえるのは、チェンが40点以上の差で勝った2019年12月のグランプリ(GP)ファイナル以来。直接対決で2連敗している羽生は、昨年12月の全日本選手権後の会見で「ネーサン選手の動向は気になる」とライバル心を隠さなかった。
今季、羽生はGPシリーズを欠場。ショートプログラム(SP)、フリーともに新たなプログラムを磨くことに集中してきた。「このプログラムをどう高めるかが大事」。前人未到の4回転半(クワッドアクセル)ジャンプにも意欲を見せてきたが、この日発表された演技の予定構成表にはなかった。SPで4回転ジャンプを2本、フリーで4本を予定している。フリーで4回転5本を組み込む可能性があるチェンより、ミスを少なくし、加点することが求められる。
過去2位が2度の宇野は初優…

フィギュアスケート特集
グランプリファイナルの結果や、注目選手の最新情報はこちらから[記事一覧へ]