避難所生活でも「ほっとする」料理 大学生の大賞レシピ

大滝哲彰
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 「食」から防災を日常的に考えるため、三重県が今年度初めて企画した「みえの防災レシピコンテスト」で、鈴鹿医療科学大学保健衛生学部4年=応募時=の堀江美佑さん(22)が考案したレシピが大賞に選ばれた。三重の郷土料理「あいまぜ」を災害時にも食べられるようアレンジしたことが評価された。

 あいまぜは、その土地でとれる旬の野菜などを使った煮物。県内でも地域ごとに違った具材を使って調理されている。

 堀江さんが考えたレシピでは、切り干し大根や干しシイタケ、高野豆腐などの乾物を使うのがポイント。これらの乾物の戻し汁を使って、レンコンやニンジンなどの具材とともに煮ることで、災害時に重要なライフラインとなる水を無駄にしないで調理できる。

 堀江さんは、大学の実習で学校給食の献立を考えた際に、あいまぜを思いついた。ほかにも、災害時に水やガスを使えない場合を想定した献立を考える実習も経験してきたという。

 堀江さんは「避難所生活では野菜を食べられる機会が少なく、ビタミン不足になりやすい。栄養がしっかりとれる料理にしたいと思った」と話す。

 コンテストには149レシピの応募が寄せられた。選考委員の一人、三重大学地域圏防災・減災研究センター助教の水木千春さんは「昔から三重県民が食べている味で、食べるとほっとする。災害時の心の安心につながる」と評価する。

 コンテストで受賞した防災レシピ集は、県のホームページで公開されている。(大滝哲彰)