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「拾骨」できない コロナの非情 厚労省指針徹底されず

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姫野直行、市野塊
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 新型コロナウイルス感染症で亡くなった人が国内で9千人に迫る中、遺族が拾骨(骨揚げ)をさせてもらえない状況が続いている。火葬した遺骨に感染リスクはなく、政府のガイドラインは可能な範囲で拾骨を行うよう求めているが、できない例が多いとみられる。専門家や厚生労働省は、感染対策を取った上で、遺族の気持ちを尊重して実施するべきだと指摘する。

 東京都内の男性(52)は母(90)を2月に新型コロナで亡くした。特別養護老人ホームに入所していたが1月に体調が悪化して入院。その病院で院内感染によるクラスター(感染者集団)が発生し、感染した。

 葬儀もできぬまま火葬した。「せめてお骨揚げだけでも」と懇願したが、「ルールです」の一点張りで葬儀社からは火葬に立ち会わせてもらえなかった。数時間後、葬儀社が自宅に遺骨を届けた。男性は「他人が母の骨を拾ったと思うと怒りしかない。頭では分かっていても遺骨が母だと今でも思えない」と涙ぐむ。

 担当した葬儀社は取材に、「…

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