豪議会での性行為動画をシェア・レイプ疑惑 批判が噴出

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シドニー=小暮哲夫
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 オーストラリア政界で、国会議事堂内での性行為の動画を男性職員らがシェアし合うなど、性を巡る疑惑が相次いで暴露され、波紋を広げている。背景には、職場でのセクハラなどがやまない男性優位の社会の現実があるとして、批判が強まっている。

 問題の行為は、民放の10ニュースファーストやオーストラリアン紙などが22日夕、男性告発者の証言をもとに報じた。与党保守連合の議員スタッフら数人が、議事堂内の事務所での自慰行為などを動画や写真で撮影し、SNSで交換していたという。

 男性告発者は、議事堂では礼拝や瞑想(めいそう)用の部屋で議員や職員らが性行為をしたり、与党議員らのためにセックスワーカーたちが呼ばれたりした、とも証言。「彼らは法は犯していないが、倫理的には破綻(はたん)している。したいことは何でもできると考える男性の文化だ」と語った。

 モリソン首相は23日、「絶対に恥ずべき行為だ。がくぜんとした」と述べ、動画に映っていた職員の1人を特定し、解雇したと明らかにした。

 だが、国民の批判は簡単に収まりそうにない。豪政界では2月、レイノルズ国防相のスタッフだった女性が、議事堂内の事務所で同僚にレイプされたと訴えた。女性は、レイノルズ氏と事務所幹部が、訴えの聞き取りをレイプが起きた場所とされる部屋で行い、後日、警察に告訴するか、仕事を選ぶかを迫った、などと告発。その対応が批判を浴びた。

 3月に入ってからは、主要閣僚の一人のポーター司法長官が、政界入り前の1988年に16歳の女性をレイプした疑惑が報じられた。ポーター氏は否定したが、女性たちが呼びかけた一連の疑惑への抗議デモが15日に全国40カ所以上で開かれ、数万人が参加。性被害やセクハラなどの問題に、モリソン政権がしっかり取り組むよう求めていた。

 最大野党の労働党は政権の対…

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