ドイツ、コロナ規制を延長 変異株の急増「非常に深刻」

ベルリン=野島淳
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 新型コロナウイルス感染者の急増を受け、ドイツ政府は23日未明、各種の規制を4月18日まで延長するとともに、4月初めの復活祭の休暇中は大半の店舗を閉じるなど、市民の行動を大幅に制限する方針を決めた。3月上旬から感染者が少ない地域で小売店などの再開を認めていたが、逆戻りせざるを得なくなった。

 メルケル首相と各州首相らが22日午後からのマラソン協議で合意した。過去7日間の10万人当たりの新規感染者は2月中旬まで、全国平均で50人台を保っていたが、直近は100人を超えた。変異ウイルスが新規感染者に占める割合は7割超に上っている。

 会議後に記者会見したメルケル氏は「いま非常に深刻な状況にある」と述べ、ワクチン接種を増やすための時間との闘いになっているとの認識を示した。

 10万人当たりの新規感染者が3日連続で100人を超えた地域は、再開していた小売店などを再び閉める「緊急ブレーキ」を発動する。さらに、復活祭の休暇に当たる4月1~5日はほとんどの店を閉鎖。公共の場での集会を禁じ、私的に集まれる人数も5人までとする。国内外の旅行も自粛するよう求める。

 一方で、すぐに結果が出る抗原検査について、特に学校などではできるだけ早く週2回、無料で検査が受けられる態勢を目指す。

 ワクチン接種もペースを上げる方針。これまで1回でも接種した人は約752万人で、人口の9%。2回目まで接種した人は4%にとどまる。今後、開業医らが接種できるようにする。9月下旬までに希望する人に全て行き渡るようにするとの目標は変えていない。(ベルリン=野島淳)