東京出身51歳、大船渡で漁師めざす 妻と伝える海の味

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大久保泰
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 「海のそばで猫と暮らしたい」。そんな夢を持った東京出身の岡田薫省(くにあき)さん(51)と真由美さん(46)夫妻が岩手県大船渡市に移住して1年。薫省さんは23日、「いわて水産アカデミー」を修了し、漁師への道を歩み出す。真由美さんは市の地域おこし協力隊員として三陸の海の魅力を発信している。

 釜石市の県水産技術センターで修了証書を受け取った薫省さんは「一つステップが上がった感じ。技術はもちろんですが、漁師のみなさんの力強い生き方を学んだ」と1年間を振り返った。

 旅行会社に勤め、福島県内や盛岡市で勤務した。果樹園や農家を回るツアーを企画する中で、「自分で生産したい」との思いを強くしていった。釣りが趣味で、海産物が大好き。世界3大漁場と言われる三陸沖に絞り、市の水産担当者の丁寧な対応にひかれ、大船渡市三陸町に移住した。

 昨年4月から地元の漁師に弟子入りし、水産アカデミーを受講。大好きなホタテやカキ、ワカメの養殖を学んできた。今後も師匠の下で修業をしながら独立をめざす。「観光業に携わった経験を生かし、漁業体験などを通じて海の幸を味わってもらい、首都圏などと食のつながりをつくっていきたい」という。

 カキが大好きという真由美さんは市の地域おこし協力隊員として、水産業の魅力をインスタグラムフェイスブックで発信している。「宮古の漁師の妻とも連携し、三陸全体の魅力を伝えている。多くの人に海のことを知ってほしい」

 愛猫のベティーちゃんと海が見える家で、ワイングラスを傾け、ホタテやカキを味わう暮らしが続く。(大久保泰)

 「いわて水産アカデミー」は…

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